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1.趣旨
富士市の中心市街地である吉原地区の現状は、全国の地方都市の中心市街地といわれる地域がそうであるように、郊外開発によるスプロール化が進行し、定住人口の減少、公共施設の郊外移転、公共交通機関の減便、郊外大型店の進出等の影響で、商店街は歯の欠けた櫛のようにシャッターを閉ざした街並みとなり、かつての賑わいは感じられなくなってしまいました。
その一方で、中心市街地活性化法の制定により、市町村のイニシアチブによるまちづくりが求められています。しかし、行政での活動にも限界があり、民間の力を活用したまちづくりを進めていこうという考え方も主流になりつつあります。また、民間が主体となったまちづくり活動を期待する地域住民も増えています。
このような中、私達はまちづくり活動に意欲的な人材を募り、まちづくりの担い手を育成するとともに、富士市吉原地区の中心市街地における各種イベントや施設の企画・運営、多様な媒体を活用したまちの情報発信、並びにまちのコンシェルジュとして、これらの活動を通じ、社会に貢献しようと非営利活動法人を設立することとしました。
2.申請にいたるまでの経緯
東海道の宿場町として栄えてきた吉原宿は、かつて度重なる水害にみまわれ、3度もの所替えを経て、現在の地に落ち着いたという歴史があります。先人たちの労苦は計り知れないものであり、このまちを築いてきた先人たちに畏敬の念を覚えるとともに、郷土への強い愛着心をも感じずにはいられません。
このように愛着ある故郷が、元気を無くしていく様に危機感を覚えますが、地域住民や商店街の個別の活動も限界にきているように思われます。このままでは、まちの活性化はおろか、年に一度の祭など、地域の伝統行事でさえ将来に不安を覚えてしまいます。
私達は、富士市の中心地区である吉原地区、さらにその中心となる吉原商店街の衰退に歯止めをかけ、まちを活性化させるために、東海道四〇〇年祭「吉原宿宿場まつり」の企画運営、吉原商店街ナイトバザールの企画実行、情報誌「吉原宿かわら版」の編集発行、ホームページの運営等、様々な活性化策を行い、携わってきました。
また、これまで開催された「吉原中心地区まちづくりワークショップ」や「市民活動支援施設市民懇話会」等に参加し、市に対しまちづくりの提言等も行いました。
このような中、富士市においても中心市街地活性化基本計画へ向けての商業振興ビジョンの策定や、観光基本計画の策定等、具体的な動きが活発になり、さらに大型店撤退後10年近く空ビルとなっていた商店街内のビルの公的施設を含めた再開発が決定し、いよいよ行政においてもまちの活性化に向けた取組を本格化させています。
しかし、これまでの私達の活動は商店街のメンバーが中心であったことから、活動内容が商店街に限定されていたことは否めません。商店街の枠にとらわれない、真のまちづくり(まちの活性化)のための活動をするためには、現在の活動形態には限界があります。
今後は、私達地域に関わる住民自身がまちづくりの担い手として、このまちの文化・歴史・伝統を踏まえ、いきいきとしたまちの個性の演出と、住み・働き・訪れて魅力のあるまちとするため、様々なまちづくりに関する事業を行い、行政への提案・提言のみならず、自らこれらを実行するための機関として活動し、地域のためのまちづくりと、人間らしい豊かな社会づくりを次世代に引き継いでいきたいと考えています。
このような活動を、地域住民全体に広げていくとともに、市の中心市街地活性化の計画等にも積極的に関わるため、特定非営利活動法人を設立するに至りました。
平成15年5月16日 |
特定非営利活動法人 東海道・吉原宿
設立代表者 佐野 荘一
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